飲酒と水分補給
楽しい時間を与えてくれるお酒ですが、つい飲みすぎてしまい、二日酔いになった経験がある方は少なくないでしょう。水分補給の大切さを知り、二日酔いを予防して健康的にお酒を楽しみましょう。

二日酔いの原因は?
私たちの身体は、体内に入ってくる水分量と体外へ出ていく水分量が一定に保たれることで、体液のバランスが維持されています。このバランスが崩れた状態が脱水症状です。
参考ページ:高齢者の脱水症状
二日酔いは、肝臓でアルコールを分解する際に発生する「アセトアルデヒド」という成分が体内に残ることが原因で引き起こされます。身体が脱水状態だと、アセトアルデヒドが速やかに排出されず、二日酔いになってしまうこともあります。二日酔いにならないためにも、飲酒後の水分補給は大切です。
飲酒が脱水症状を引き起こす原因は?
●アルコールの強い利尿作用
アルコールを飲んだ以上に尿として、体の水分は出ていってしまいます。お酒を飲むとトイレに頻繁に行くようになり、飲酒後に喉が渇くのはそのためです。
特にビールは利尿作用が強く、1ℓのビールを飲むと1.1ℓの水分が失われるといわれています。
●アルコールを分解するために水が必要
<アルコール分解の過程>
- 肝臓でアルコールが酵素の働きによりアセトアルデヒドになる
- アセトアルデヒドが酵素の働きにより酢酸になる
- 酢酸が筋肉や心臓などで、二酸化炭素や水になる
- それらが尿や汗、呼気等になって排出される
これらの分解過程で必要となる酵素の働きに、お水が必要になります。
飲酒時の脱水症状を防ぐには?
身体から水分が失われるとき、ナトリウムやカリウムなどのミネラルも同時に失われます。
このため脱水症状をの予防には、水分補給とミネラル補給が効果的です。
例えば飲酒時には、お酒の合間に水を飲み、併せてミネラルも補給できるおつまみ(もろきゅう、枝豆の塩茹で、トマト等)を食べると良いでしょう。飲み会の締めで、お味噌汁を飲むことも有効です。
また、飲んだ日の就寝前や起床時に脱水気味だと感じたら、経口補水液を飲むこともオススメです。 病気になったときに飲むものというイメージがあるかもしれませんが、飲酒による脱水状態の時にもオススメです。
ただし、高血圧の方は塩分を取りすぎると血圧が上昇したり、糖尿病の方では糖分を摂取しすぎると糖尿病が悪化することがあるので、持病のある方は主治医に相談してみてください。
まとめ
1年を通じてお酒と関わる場面は少なからずあると思います。
アルコールには利尿作用があり、飲酒後は体内の水分バランスが崩れやすくなっていて脱水症状になりやすいです。
脱水症状が進行すると、嘔吐、下痢、めまいなどを引き起こす危険性があります。
飲酒時や飲酒後は意識して水を飲むようにし、ミネラル補給も忘れずに行いましょう。
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