美味しいご飯の炊き方とは?

2022年02月24日

美味しいご飯は毎日の食卓に欠かせないものです。美味しいご飯を炊くために大切なものは、お水です。今回は、美味しいご飯の炊き方をご紹介します。

美味しいご飯とお水


●水の硬度

美味しくご飯を炊くときに適しているのは、硬度の低い軟水です。水のクラスターが小さい軟水は、お米に十分に水分を浸透させることができ、弾力あるご飯に仕上げられる特徴があります。
一方、硬度の高い硬水を使った場合、カルシウムがお米の表面に付着することで吸水を妨げてしまい、粘り気のないパサパサしたご飯になりやすいと言われています。


●pH

pHとは、水素イオン濃度の略称で、水の中に溶け込んでいる水素イオンの濃度を示す数値のことです。 pHは0~14までで表されます。数値がちょうど7であれば中性、7より小さい場合は酸性、7より高い場合はアルカリ性となります。 関連記事→お水のpHとは?

弱アルカリ性の水でご飯を炊くと、お米のでんぷんの糊化が促進されて軟らかく炊き上がると言われています。しかし、アルカリ性の度合いが強すぎると炊き上がったご飯が黄色く、べたついたりすることがありますので、pH9未満の水を使うようにしましょう。


●日本の水道水との相性は?

日本はほとんどの地域で蛇口をひねると軟水が出てきます。また、日本の水道水は、水質基準によってpH5.8以上pH8.6以下の値であることが定められています。 

したがって、硬度とpHという2つのポイントから日本の水道水は、ご飯を炊くのに適していると言えそうです。


●水道水でご飯を炊いてもいいの?

お米との相性抜群とも言える日本の水道水にも、カルキ臭が気になるという方もいるかと思います。水道水は衛生面から塩素で消毒を行い、安全で美味しいお水を供給していますが、塩素によるカルキ臭によって、お米の香りや風味が変わってしまう可能性があります。 

お米は味や臭いが移りやすいため、水道水を使う場合には「カルキ抜き」を試してみると良いかもしれません。


水道水のカルキ抜きの方法

水道水のカルキ臭は、汲み置きや煮沸などによる「カルキ抜き」をすることで緩和できます。残留塩素の臭いが抜けると、何もしないときと比べて、ご飯を炊いたときの仕上がりが良くなります。 しかし、どちらの方法も時間がかかるため毎日の炊飯に利用するのは難しいかもしれません。

水道水の塩素を簡単に抜く方法は、浄水器を使用することです。 

残留塩素の除去ができる浄水器を使用すれば、カルキ臭を気にすることなく水道水を炊飯に使用できます。効果や付加価値は商品によって異なるので、ご自身に合った商品を探してみてください。

他の対策として、市販のミネラルウォーターを使用することが挙げられますが、手軽に実践できる分、コストが高く、買い物の手間がかかるなどの懸念点があります。


まとめ

お米は味や臭いが移りやすいため、 水選びがとても大切です。 日本の水道水は水質基準などによって、美味しいご飯を炊きやすい特徴がありますが、消毒のために使われているカルキ臭が苦手という方もいます。安全なお水を提供するために塩素は必要なのですが、ご飯を炊くときには無味無臭のお水の方が適しています。

カルキ抜きを行うことで、お米本来の香りや風味を損なわず、より美味しいご飯を炊くことができます。

低コストで手軽なカルキ抜きの方法は、浄水器を蛇口に設置して使用することです。一度設置してしまえば、特別な作業をする必要なく美味しいご飯が炊けます。 


参考文献:東京都水道局 うるのん

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