白湯について

2022年04月05日

今回は体にもお財布にも優しい白湯について、紹介します。 

白湯とは?

「白湯」とは水を一定時間沸騰させてから、ある程度の温度にまで冷ましたお湯のことです。温度で言うとおよそ50度前後です。

一定時間沸騰させることで、水の中の塩素やトリハロメタンといった不純物が取り除かれ、口当たりが柔らかくなっているのが特徴です。また、沸騰後に完全に冷ましきらず、ある程度の温かさで摂取することが一般的です。

白湯の歴史は、5000年の歴史を持つインド伝統医学「アーユルヴェーダ」にあると言われていて、体内に溜まった毒素を排出してくれる魔法の飲み物と言われています。

冷水で飲む場合と比べて薬が溶けやすく、胃や小腸などでも吸収されやすいことから、昔から薬を摂取する際に飲まれていました。 このように白湯は昔から乳幼児や高齢者、体調不良の方などに優しい飲み物として長く愛飲されいてますが、近年においては健康増進や美容のためにも白湯を飲む方が増えているそうです。


白湯の効果

①冷え性の改善

白湯を飲むことで胃腸が温まって新陳代謝が上がり、体に熱が作られます。また、夏のクーラー病で体が冷え切った方にも効果があります。


②ダイエット効果

胃腸などの内蔵機能を温める事で血の巡りがよくなり内蔵の温度が1℃あがります。これによって免疫力や基礎代謝もあがり、脂肪が燃焼されやすくなります。白湯で痩せやすい体へと作り変えていくことも可能です。


③デトックス効果

白湯を飲むと胃腸に溜まった未消化物質や毒素を排出してくれます。腸内の老廃物を洗い流してくれることにより、デトックス効果が期待できます。


④美肌効果

新陳代謝が上がることで肌のターンオーバーが促進されます。肌の土台づくりの為にも白湯を飲むことは効果的です。代謝がよくなることで便秘が改善されますし、美肌にも効果があります。


白湯の作り方


【やかんで作る方法(代表的な作り方)】

水道水を使う場合には、以下のような手順でやかんを使って白湯を作るのがオススメです。

①やかんに水道水を入れ、蓋をして火にかける

②沸騰してきたらやかんの蓋を取り、湯気が上がるようにする

③泡がブクブクしたら火を弱め、10~15分間沸かし続ける

④カップに注ぎ、50度くらいになるまで冷ます


【忙しい方向け】

① マグカップ(耐熱)にミネラルウォーター又は浄水を入れる

② 500Wの電子レンジで1分半ほど温める

③ 少しづつ時間を掛けて飲んでいく


どちらも体温より少し熱めの温度が最適です。

※水道水に含まれる塩素やトリハロメタンを揮発させるため、沸騰してもすぐ火を止めず、蓋を開けた状態で10~15分間しっかりと沸かし続けましょう。


白湯の飲み方

白湯の一日の摂取推奨量は一般的には約600~800mlと言われています。白湯を飲むタイミングとして、特に効果的なタイミングは次の通りです。


【起床時】

就寝中には体から多くの水分が失われます。朝起きたらコップ一杯程度の白湯を朝食の30分程前までに飲み、水分補給をしましょう。


【食事中】

大量に飲むと胃液が薄まり消化不良を起こしますが、少量であれば逆に消化をスムーズにする働きがあると言われています。また適度に胃が膨らむことで食べ過ぎを防いでくれます。


【就寝前】

就寝前に飲むことで「リラックス効果」が働き、心地よく眠りにつくことができます。また、就寝中の新陳代謝も高めてくれる働きがあるとも言われています。


苦く感じたりするようでしたら毒素が溜まっていると考えられ、デトックスされると白湯が甘く感じるようになると言われています。また飲む際にはゆっくりと10分~20分くらい時間をかけて飲むことが大切です。


●白湯を美味しく飲むためのアレンジ方法 

白湯は基本的に無味無臭なので、何回か飲んでいると飽きてしまう方もいらっしゃるかもしれません。そんな時は、食材を加えてアレンジしてみるのがオススメです。


生姜

生姜の独特の香りや辛味は、食欲を高めて消化を促進すると言われています。 特に体を温めたいときや夏の冷えなどにオススメです。忙しいときには生姜を摩り下ろしたチューブやパウダータイプのものでもOKです。


レモン

レモンにはビタミンCやクエン酸も含まれているため、風邪が流行する時期や疲労が気になるときにもオススメです。生のレモンがないときは、市販のレモン汁を数滴入れるだけでも手軽に作れます。また、ハチミツとの組合せで、味の変化を楽しんでみるのもいいかもしれません。 


はちみつ

甘みを加えたいというときは、ハチミツを加えると風味が良くなります。 特に喉が痛い時に効果的です。


パウダー寒天

パウダーの寒天を混ぜると満腹感が出るのでダイエットにオススメです。また、食物繊維も摂れるので便秘の方にも最適です。

 

まとめ

日本人には冷え性の方が多く、白湯を飲むことは健康法の一つとして適していると言われています。栄養価が高いものを食べても、体内に未消化として溜まってしまうことがあり、胃や腸などの消化器官の働きを良くする為にも白湯を飲むことで効果が期待できます。体質が改善されることで病気の予防にもつながりますので、是非お試し下さい。


参考文献:Medicalook「白湯を飲むタイミング」 医療法人高生会「白湯を飲んで健康になろう」 トリムミズラボ「白湯の基礎知識