洗面台交換について
洗面台の交換には、洗面台の種類、工事費を含めた交換費は必要になります。今回は、洗面台の交換に関する知識、費用についてご紹介いたします。

洗面台を交換する前に
まずは洗面台にはどんな種類があるのか、基礎的な知識をご紹介いたします。
洗面台とは?
洗面台、または洗面化粧台とは、陶器でできた流し台に蛇口が付いた、主に洗顔を目的とした設備のことです。形状はさまざまで、鏡と小物を置く台が付いたものや収納スペースがたくさんあるもの、化粧しやすいように椅子が付いたものなど様々な形があります。
洗面台の種類
ユニットタイプ
ユニットタイプは水栓金具や洗面ボウルのほかに鏡・収納・照明などのさまざまなパーツが一体型になっているものです。ネーミングは、ユニットバスと同様に一定規格のパーツが組み合わされていることに由来します。
洗面所の一角に設置するのが一般的で、サイズや高さが決まっており、洗面所のスペースや使用する人の身長に合わせて選べます。
サイズ 60cm/75cm/90cm/120㎝
高さ 75cm/80cm/85cm
最近のユニットタイプは、機能性に優れている点が魅力です。
例えば蛇口を延ばしてシャワーのような使い方ができたり、メイクやスキンケアがしやすいLED照明が備えられていたりなど多岐にわたります。
システムタイプ
システムタイプは、洗面ボウルや収納などのさまざまなパーツを自由に組み合わせることができる洗面化粧台です。カウンタータイプと呼ばれることもあり、ユニットタイプと同様に洗面所に設置されるケースがほとんどです。
ユニットタイプのようにサイズや幅が決まっていないため、スペースに合わせて1mm単位で設置できます。ただし、メーカーによってはサイズや幅が決まった商品が用意されていることもあります。デザインやグレードが豊富で、浴室と合わせてオシャレな空間を演出することも可能です。
購入する前には、実際にショールームなどで物の大きさや形状、機能を確認することがおすすめです。
洗面台の大きさ
現在設置しているものと全く同じ大きさであれば問題ありませんが、リフォームする際は設置場所の広さ、新しく取り付ける洗面台の大きさを確認しておきましょう。
つけおき洗いも対応した大型洗面器を採用したモデルを設置したいと思っても、設置場所の広さを超えていては、設置できません。また、洗面台のすぐ隣に洗濯機を置いている場合、十分なスペースを確保できないと、洗濯機の揺れで洗面器とぶつかり故障の原因となります。
洗面台の高さも重要です。機能もデザインも気に入った上で新しく設置したのに、自分の使いやすい高さでないと大変使いにくくなってしまいます。特に2世帯住宅では各々、使いやすい高さや形状は変わります。近年では誰にでも使いやすく設計された「ユニバーサルデザインタイプ」などもあります。どれほどの大きさ、どんな形状が良いか、しっかりと考えましょう。
排水の位置
洗面台の排水は壁排水、床排水の2パターンあります。給水もまた床、壁の2パターンあり、組み合わせると合計4パターンになります。
給排水がどこから行われるかによって、洗面台の型も変わってきます。一般的に、壁よりも床からの給排水の方が値段は高くなります。水の流れも事前に確認しておきましょう。
洗面台の交換目安は?
一般的に、洗面台の陶器部分の交換はおよそ15~20年といわれています。扱いが悪いと10年、場合によっては5年でヒビが入ってしまうということもあります。
また、特に洗面台まわりの不具合で最も多いのは、水栓部分といわれています。蛇口タイプであれば交換で済みますが、シャワータイプの場合はホース部分に不具合が出た場合、シャワー部分まるごと交換となります。
洗面台の交換にかかる費用の相場
洗面台のリフォームの費用相場は10〜25万円です。 ただし、洗面台のグレードやオプションの追加などで費用は大きく変動します。また、洗面所のクロス、床張り替えを同時に考えている場合には15万円~の予算を考えておくといいでしょう。
【サイズ別洗面台交換の費用相場】
600mm〜750mm 約8〜30万円前後
750mm〜 約15〜50万円前後
【洗面台交換+内装工事】
洗面台リフォームの際、壁紙や床の張り替えなどの内装工事を行う場合はオプションとして別途費用がかかります。洗面台を新しくしたあとに床や壁紙の汚れが気になり後日張替えを行うよりは、まとめてリフォームしてしまうのがおすすめです。洗面台を外したらカビだらけだった、ということもありますので、予算には余裕を持っておきましょう。
洗面台交換の際に注意するポイント
設置などの作業に慣れている方は、ホームセンターや通販で洗面台を購入、自分で交換を行うこともあるでしょう。ですが、リフォーム業者に頼んだ方が古い洗面台の引き取りなども行ってくれるため、処分の手間もかからず設置も確実に行ってくれます。
個人での交換はリーズナブルに済ますことができますが、業者ですと手軽さや水漏れなどの心配が減るのでおすすめです。
まとめ
洗面化粧台には、ユニットタイプとシステムタイプの2種類があります。
このうちユニットタイプは商品化された時点で幅や高さが決まっているため、リフォームを検討する際には設置スペースに合うかどうかをチェックしましょう。一方のシステムタイプは、デザイン性や機能性が豊富でスペースに合わせた設置が可能です。
洗面化粧台は毎日使用する場所なので利便性だけでなくデザイン性も考慮し、リフォームで自分好みの空間を創りましょう。