トイレ設備の値上げについて

2022年07月19日

昨年末から住宅設備メーカー各社による値上げの発表が相次いでいます。今回は、各メーカーのトイレ設備の値上げの時期などについてご紹介します。 


トイレ設備が値上がる原因と時期

2022年年明け以降、食品や光熱費などさまざまなものが値上げされています。そしてその物価上昇の波はトイレやキッチンなどの住宅設備にも及んでいます。

これは新型コロナウィルス感染症流行における経済状況の悪化や急速な円安、ウクライナ情勢の深刻化などを背景とした原材料価格の高騰が原因とされています。

メーカー各社が発表しているトイレの希望小売価格の改定率は以下になります。

LIXIL:約2~14%

TOTO:約2~13%

Panasonic:約6~12%

このように各メーカーでは約10%以上の値上げが発表されています。


各メーカーのトイレ設備の値上げ時期

各メーカーが発表している希望小売価格改定時期は以下の通りです。

LIXIL:2022年10月3日受注分より

TOTO:2022年10月1日受注分より

Panasonic:2022年8月1日受注分より


この時期以降にトイレを交換するとどれくらい費用に差が出るのか、TOTO 「ピュアレストEX」を例に解説します。「ピュアレストEX」は、TOTOが販売する凹凸をそぎ落とした美しいデザインが特徴のタンクレストイレです。手洗の有無を選べるのも人気の理由となっています。

この商品の価格改定率は約10%と発表されているので、メーカー希望小売価格が 309,900円の商品で基本工事費用33,000円の業者に依頼した場合の費用モデルが以下になります。

■2022年9月31日までの受注

基本工事費用      33,000円

メーカー小売り希望価格 309,900円 

合計          342,900円

■2022年10月1日からの受注

基本工事費用      33,000円

メーカー小売り希望価格 309,900円⇒340,890円(※価格改定率10%で計算した場合)

合計          373,890円

価格改定前後トイレの交換工事は、約30,990円の差が出ると想定されます。トイレの交換を検討されているようであれば、価格改定前に依頼することをおすすめします。


トイレの交換時期の目安

現在トイレの交換を考えていなくてもこちらのケースに当てはまるようであれば、トイレの交換を検討してみることをおすすめします。


トイレ自体が割れた、故障したとき

便器にヒビ割れがあり修理不可能な時、温水洗浄便座が故障した時などはトイレの交換を考える方が多いです。また、水漏れが起きている場合は早くトイレを取り換える必要があります。


トイレの老朽化を感じたとき

トイレの寿命はおよそ10~15年といわれています。それ以上使用していると水漏れやつまりなどの様々なトラブルが頻繁に起こるようになります。また、頻繁にトイレトラブルが起きると、その都度修理費用がかさんでしまいます。

これらのことからトイレが古くなっていることを実感されている場合は、トラブルが起きる前に交換を検討することをおすすめします。


トイレが使いづらいと感じたとき

「トイレが使いづらい」「トイレ掃除しづらい」など、日常生活に中でトイレに不満を持った時もトイレ交換の目安といえます。自動洗浄機能付きのトイレや、便器が床から浮いていて掃除しやすいトイレなど、現在では様々なタイプのトイレが販売されています。

ご自身の生活にあったトイレを選ぶことで、毎日の生活が過ごしやすいものとなるでしょう。


トイレの種類やメリットについてはこちらで解説しています。

↓もっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

トイレリフォームのメリット


トイレ交換費用を安く抑えるポイント

トイレ交換にかかる費用は、トイレ本体の費用と工事費用からなります。安く抑えるにはそのどちらかの費用、または両方の費用を抑えることがポイントです。


トイレ本体の費用を安くする

トイレ本体の価格改定が発表されている今は、各メーカーの価格改定日より前に受注しておくことが費用を抑える一番のポイントといえます。

そのほか、製品のグレードを下げることでもトイレ本体の費用を安く済ませることにつながります。ただし、グレードを落としすぎても後悔につながりますので、バランスをしっかり考えて選択することをおすすめします。


工事費用を安くする

少しでも工事費用を抑えるためには、安い業者を見つけることです。最低3社以上から見積もりを取って、値段やサービス内容を比較しましょう。

また、業者によってはお得な割引やセットプランを用意しているところもあります。ネットで検索をしてそういった業者がないかを調べてみましょう。

トイレは比較的トラブルが起きやすいので、アフターサービスの充実度も一緒にチェックしておくとよいでしょう。


まとめ

物価上昇などの影響から大手トイレメーカー各社では続々と価格改定が発表されています。

価格改定後は各社で約10%前後の値上げとなりますので、もし現在トイレ交換を検討しているようであれば、早めに工事を依頼することをおすすめします。


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