お水のpHとは?
硬度が水によって異なるように、pHも水によって異なります。 強い酸性・アルカリ性の水は健康への被害を起こすこともあります。

pHとは?
●pHの特徴
pHとは、水素イオン濃度の略称で、水の中に溶け込んでいる水素イオンの濃度を示す数値のことです。 pHは0~14までで表されます。数値がちょうど7であれば中性、7より小さい場合は酸性、7より高い場合はアルカリ性となります。
●アルカリ水・酸性水の特徴
アルカリ性が強い水
体内への浸透が早い。
モノを柔らかくする作用もあるのでお茶やコーヒー、料理に向いている。
酸性が強い水
殺菌作用が強いため手洗いや食器洗いに向いている
水は、アルカリ性・酸性のどちらが強すぎてもよくありません。強アルカリ性の水・強酸性の水は、金属を腐食させたり皮膚を溶かしてしまったり健康への被害を及ぼすこともあります。
飲み水として理想的なpH値 は?
●人間の体液のpH値は7.4前後の弱アルカリ性
体液のpH値は、約7.4(7.35~7.45)の弱アルカリ性になるように体内で調整されています。体液が基準値の範囲外になってしまうと健康への被害が生じます。重い症状の場合は、昏睡や呼吸困難に陥ることもあります。
●日本の水道水のpHの基準値
日本の水道水は、水道法4条の規定に基づき、「水質基準に関する省令」で51項目の水質基準値が定めています。この項目の1つにより、水道水は「pH5.8以上8.6以下」であることが規定されています。また、ミネラルウォーターに関しても水道水同様、「pH5.8以上8.6以下」の成分規格が設定されています。
●飲料水としてベストなpH値は、中性に近い7~8前後
東京都水道局によると、pHの水道水質基準値(5.8〜8.6)は、水道施設や水道管の腐食等を防止する観点から、中性前後の値が望ましいとしてしています。これは、化学的根拠に基づく基準ではなく、過去の実態調査で、自然水のpHが約5〜9であるという結果に基づいています。
人間の体液も7.4程度のpHに保たれていることなどからも、中性から弱アルカリ性のpH7~8前後が理想的だと言えるのではないでしょうか。
●身近にあるもののpHはどのくらい?
- レモン:pH2~3
- 酢:pH2~3
- ワイン・ビール:pH4~5
- コーヒー:pH5~6
- 牛乳:pH6~7
- 石けん:pH10~11
私たちが口にする飲料のほとんどは、酸性から弱アルカリ性のものが多いです。
まとめ
普段、私たちが飲んでいる水が酸性なのかアルカリ性なのかはpHで表されています。日本のお水は、水道水・ミネラルウォーターも5.8~8.6の基準値があるため、安全な水が飲める環境は整っています。
人の体液は7.4前後に常に保たれていますので、飲料水としてもpH7~8前後のものを選ぶのが理想的かもしれません。
参考文献:東京都水道局
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